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2005年10月30日 (日)

[44]新人名用漢字に対応した2番目の国語辞典

 『旺文社国語辞典』は、『新明解国語辞典』等のような、癖のある国語辞典と違って、普通にお薦めできる国語辞典として定番のものであるが、このたび新人名用漢字に対応して、第10版となった。

 帯に、類書最多の82000語と書いてあるので、第9版から500語の増加である。これは、どういうことないが、『新選国語辞典』第8版に類書最大級の86775語とあることから、このことを知っている人には、怪訝に見られるであろう。


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2005年10月28日 (金)

[43]「鳥偏に入」って、どんな鳥だかわかりますか

 名前漢字といっても、鳥の名前なんですが、実は、「鳰」でも同じ鳥のことです。

 これでわかれば、なかなか詳しいですね。

 「にお」すなわち「カイツブリ」のことです。

 鳥の名前と書きましたが、古辞書を見てみると、苗字にも使われていたようです。現在は、ちょっと確認できません。


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2005年10月26日 (水)

[42]新人名用漢字に対応した癖のない国語辞典

 新人名用漢字制定後に最初に出た国語辞典。

 癖がなく、基礎的な用語の解説もきちんと出来ている。

 『新明解国語辞典』のように癖の強いものはきらいという方や高校生などにお薦め。

講談社国語辞典
講談社国語辞典


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2005年10月25日 (火)

[41]「柾」は、人名に使うべきではない

 「柾」は、今回追加になったものではありませんが、人名用漢字です。

 「まさき・まさ」の意の国字と思っている人が、この字を名乗りにつけるのでしょうが、おすすめできません。

 この字の本来の意味を知っている方は、赤ちゃんの名前としてつけるはずがありません。

 この字は、「柩(ひつぎ)」の字の異体字として、中国で出来た字です。

 日本での用法と違うといっても、このことを知ってしまった方は、大事な赤ちゃんの名前として、この字を使うとは思えません。


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2005年10月18日 (火)

[40]誤字俗字に関する通達を知りたい方に(10.21追記)

 誤字・俗事に関する通達関係で最も安い本。

 ただし、解説はなく、通達が載っているのみで、実務一点張り。

 安くはあるが、100ページほどしかないのだから、相対的に安いということではない。

 通達と誤字俗字・正字一覧表のみ必要という方にしか、お薦めできない。


 10月21日追記

 最近大きくは、変わっていないが、新たな通達は、出ているので、最新の情報が欲しいという方は、同社の『戸籍六法』が近々でる予定なので、見てみられるといいと思う。

誤字・俗字・正字一覧表
誤字・俗字・正字一覧表


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2005年10月17日 (月)

[39]名前の漢字を勝手に変えられたらどうすればよいか

 法務省から誤字・俗字は、正字にするようにという通知が出ている。

 この通知により、市町村の戸籍・住民票の担当者は、受け付けた字を実際にどの字で登録するかとか、コンピューター化するときにどの字で登録するか、既に登録されている字が誤字・俗字である場合正字にするかといった判断をしている。

 ただし、通知は、何度か改訂されており、対象とする誤字・俗字、正字についても変更されているし、本人の意思確認についてどうするかという点についても取り扱いが変わっている。

 市町村役場に法務局に意見を求めて、検討しなおしてくれるように申し出て、してもらえない場合は、直接法務局に申し出ることも考えなければならない。

 その後、法務省に話をあげるということや、どうしても納得できない場合は、訴訟まで視野に含めることもありうるだろう。

 具体的なケースで相談に乗り、2ケースは、解決できた。この漢字をこれにされたが納得できないという具体的ケースがあれば、相談いただきたい。


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2005年10月14日 (金)

[38]名乗りに使える漢字が多い読み

 「あき・あきら・い・お・か・かん・き・こう・し・しょう・そう・たか・たかし・とう・とし・のり・ひろ・よし」などが読みに対応する漢字が非常に多い。

 言い換えれば、この読みがつく名前にすれば、漢字の選択肢が多いということだ。

 以上のデータは、人名・地名などの読みの例が、『増補改訂JIS漢字字典』の索引に1ページ以上あるものを抜き出したものである。


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2005年10月13日 (木)

[37]新人名用漢字に対応した3つ目の漢和辞典

 別のブログのために書いたものだが、やや視点を変えて、転載した。

 最初に人名用漢字に対応したのは『新漢語林』で、次に対応したのは『学研新漢和大字典』であった。

 他の多くの漢和辞典も対応したが、別冊に一覧表をつけたりしただけで、本格的対応ではなかった。

 このたび、本文で、人名用漢字に対応する3番目の漢和辞典が出ることがわかった。

 三省堂の『全訳漢辞海』がそれで、全訳方式を創始したこの漢和辞典が改訂され、親字が10,000字弱から約12,500字と大幅アップになる第二版が11月に発売される。

 全訳方式の嚆矢であり、優れた漢和辞典の代表とも言える『全訳漢辞海』の最大の欠点、JIS漢字への対応の低さが改善され、JIS第1??第4水準に対応し、新人名用漢字にも対応するのは、喜ばしいことである。

 JIS補助漢字も必要であれば、『新漢語林』か『学研新漢和大字典』しか選択肢がない。

 その必要がなければ、お薦めしたい漢和辞典の候補の一つとなる。

 詳細は、問い合わせ中だが、三省堂のホームページにある本体価格3,045円は、税込価格3,045円の誤りである。より詳細がわかれば、再度お知らせいたしたい。


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2005年10月11日 (火)

[36]名字帯刀

 「今日の漢字と四字熟語」のために書いたものだが、こちらの内容にも合致すると考え、転載し約倍の分量にした。


 「みょうじたいとう」と読む。苗字帯刀ともかく。

 江戸時代に名字を名乗り、太刀を腰に帯びるという武士の特権のことで、武士以外でも庄屋や御用商人には、特例として許可されたこともあった。

 このことから、貴族や武士など以外には、名字(以下苗字に統一する)がなく、明治時代に入ってから、苗字が新たにつけられ、このため、日本の苗字が莫大な種類になったと思っている方が、少なくない。

 農民や商工業者のすべてに苗字がなかったわけではなく、苗字はあったが、名乗ることができなかったので、忘れてしまったものと、苗字がなかったものとがあるというのが正確である。

 明治時代になり、平民も苗字を名乗ってよいということになりましたが、苗字を忘れてしまっていた人は、新たに苗字を作って名乗るということはしませんでした。

 明治政府は、新しい税制を行うため、苗字を名乗らせることが必要でした。

 このため、苗字を必ず名乗りなさいという命令を出しました。このとき、苗字がなかった人や苗字を忘れてしまっている人が、村の実力者や僧侶などに苗字を考えてもらったので、新しい苗字の種類が莫大に増えたのです。

 この結果、読みで区別すると、30万種(歴史上存在し、現在使われていないものを含む。)という世界に類例のない苗字の種類の多い国になったのです。


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2005年10月10日 (月)

[35]今日は、市内観光をしていて、更新できませんでした

 このブログを始めて、初めて二日連続で更新できませんでした。

 このブログの方向性について考えているということもひとつの要因です。

 どのブログも更新していない日は少ないので、このブログが更新していない日は、リンクしてあるブログを覗いていただければ幸いです。

 今日は、夏目漱石・坊ちゃん電車がらみで、3つのブログに少しずつ変えて書いたので、こちらのブログに漱石のペンネームから書くというのは、くどいと思ったのでやめました。本当は、他のブログより、こちらのブログで取り上げたほうがよかったかもしれません。


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2005年10月 8日 (土)

[34]なぜ皇族に苗字がないのか

 苗字の始まりが、天皇から臣下に賜った姓だったからに他ならない。

 その後、氏、名字をへて苗字の段階になって庶民も公然と名乗ることになったのである。

 名字は、武士が一所懸命の地として主君から賜った土地の名前、すなわち地名を姓や氏にかわるものとしてつけたものなので、「名字」というのであって、「苗字」ではありません。

 苗字は、語源的なことは、わかりませんが、一般庶民がつけたのは「苗字」であって「名字」ではありませんが、地名を苗字にしたケースも多く、現在苗字の8割以上を占めます。

 そのような経緯からして、苗字が正しいはずですが、国の所管官庁によって、「氏」や「名字」が使われています。

 以上のことから、すでにお分かりと思いますが、皇族には姓・氏・名字・苗字のいずれの段階でもそれらをつける機会がありません。そのうえ苗字などをつけなくても名前だけで、他人と区別がつくので、つける必要性もなかったことになります。


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2005年10月 6日 (木)

[33]小さい自慢話

 一つ目の自慢話は、他のブログに書いたが、このブログにふさわしいものをこちらに書いておく。

 このブログの著者として、苗字研究の第一人者である丹羽基二氏と知り合いであるということは、十分自慢できるが、同氏の『日本苗字大辞典』(1セット346,500円)に協力者として、名前が載っているということは、もっと自慢できることだ。

 ただ、外国向けの名前が、NOZOMIとなっているのは、ご愛嬌とはいいにくい。

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2005年10月 5日 (水)

[32]名付けに使う字は、字源的に良い字の方が良いか

 「美」は、女性にの名に使う文字として、長い間トップクラスにあります。

 もちろん、意味的に良い字であるからですが、字源的に言えば、大きな(りっぱな)羊という意味ですから、そんな最高の意味じゃありません。

 逆に「婦」は、字源的に言えば、祭壇を箒で掃除する最高クラスの女性のことですが、現在は、普通の女性のことです。

 このような卑近な例からしても、字源まで考えずに、現代の意味でよい意味の漢字を名付けに使ったのでよいということになります。

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2005年10月 4日 (火)

[31]新人名用漢字5

 新人名用漢字の中の、こんな漢字、人名に使うかなという第5回です。

 「芥」は、芥川竜之介がいますから、変に思わないかもしれませんが、「ごみあくた」の「あくた」ですから、普通つけるとは思えません。

 「鰯」は、ひょっとすると、豊漁祈って付けられるかもしれませんが、海の外に出されると弱ってしまう魚という意味でしょうから、誰もそんな名前をつけられたくないでしょう。

 「爪」とか「苔」にいたっては、何でこんなのがって感じが、強いですね。

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2005年10月 3日 (月)

[30]人名用漢字は、今後増えることはないか

 昨年の人名用漢字の改定で488字も増えたので、追加はほとんど無理だと思っている方が多いのではなかろうか。

 しかし、人名に使える漢字は、常用平易であること以外に要件はないのです。

 人名用漢字というのは、常用漢字以外に人名に使える常用平易な漢字を法務省が示しているにすぎないので、単なるリストなのです。

 このリストの中に「曽」という常用平易な漢字がもれていたので、訴訟により最高裁が常用平易だと認めたのです。
 
 この判決に基づいて、その他常用平易な漢字がもれていないかを見直した結果が、昨年の488字の追加となったわけです。

 そのようなわけですから、今後も市町村役場、法務局、法務省と話を上げて認められなければ、訴訟ということになりますが、勝利の可能性も十分ありますし、ひょっとすると訴訟の前に認められる可能性もまったくないとはいえません。

 琉球の「琉」の字が認められたのは、特別な理由があったものの、行政側が積極的に動いて、認められたケースです。


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2005年10月 2日 (日)

[29]福を呼ぶ印鑑なんかあるのか

 名付けのついて、姓名判断のような占いにたよってはいけないことは、先日話しました。

 縁起がいい印鑑というのも、新聞広告に出たり、場合によっては、職場に販売に来たりします。

 以前、職場にそのような方が来たときのことです。

 あんたとこの販売しているのは、書体は、本来の書体を変形しているんだけど、そんなことして縁起悪くならないのか。

 元となった書体ができる前の人たちは、縁起が悪かったのか。

 漢字が入ってきても、まだ印鑑を使うようになる以前の日本人は、どうだったのか。

 苗字にかなしかない人や女性でかなしかない名前を判にする人は、する人はどうするのか。

 印鑑を使わない外国人は、どうなるのか。

 署名捺印といえば、本人が書いたことがはっきりしていれば、捺印は不必要なんだけど、この場合の運勢は。

 こういったことすべてきちんと答えられた上で、縁起がいいといっている内容の科学的根拠も答えられないと、おかしいよね。

 こういったことを、矢継ぎ早にたずねると、販売に来ていた数人の中で、一番若い女性が半泣きになったのです。

 こんなこと答えられるはずありませんものね。

 若気の至りで、気の毒なことをしたと思いましたが、こんな胡散臭い商売に手を出してはいけないんだということが分かってもらえばいいかなとも思いました。


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