[118]驚愕、64画の名前漢字があった
以前、[58]で、「龍」を「品」のように組み合わせた48画の字が、日本人の名乗りに使われた最大画数の漢字であると紹介しましたが、誤りでした。
現実には、「大漢和辞典」にもある「龍」を縦横二つずつ組み合わせた64画の漢字が1852年生まれで、大隈重信と共に立憲改進党を結成した小野梓の幼名に「テツ」と読ませて、使われていたのである。
詳しくは、最近、岩波新書から出た笹原宏之著「日本の漢字」の86ページを見ていただきたい。
なお、「漢字・字源・漢和辞典のブログ」に書いた、この本の紹介記事を転載しておく。
以下、転載。
昨日、岩波書店から「ご書評などでお取り上げていただけますと幸いです。」とかかれた謹呈伝票が挟まれた形で郵送されてきた。
著者は、国字・異体字・位相文字・JIS漢字・現代日本語の表記など漢字の色々な研究分野において、第一人者と目される研究者で、私が師と仰ぐ人物である。
書評など、おこがましいのだが、すばらしい内容の一端を紹介しておく。
そのうち特に驚くであろう字を二つあげておく。
文豪の遺稿に残された76画の漢字、日本人の名乗りに使われたことのある64画の漢字である。詳細は、岩波新書の最新刊の同書を見ていただきたい。
その他の特徴を簡単に触れておくと、次のようなことになる。
日本の漢字に関する難しい問題を素人にもわかりやすく書いてある。
地名・文学その他、幅広い分野から素人はおろか漢字の専門家でも見たことがないだろうという漢字が和製のものを中心に、これでもかという分量が提示されている。
その中には、普通の漢字とは言えないような、個人文字・ギャル文字や学生のノートなどに見られる省字も俎上にあげられている。
漢字好きだ、漢字フェチだと言っても、この本を知らなければ、もぐりだと言われる時代が来るのではと思えるほどのインパクトがある。
以上、転載終わり。
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